その路地はだめだ
あの交差点も
このアスファルトだって
みんな私の邪魔をする
誰かの嘲笑する声が
憐れむ視線が
大きな壁となって
どすんどすんと落ちてくる
隔離された私の声も
心の叫びも届かない
泣いても喚いても
私のだけの空間ですべてが私を嫌ってる
物から恋人から家族から
ブロックされて動けない
呼吸が出来ずに瞳が枯れて
なんのために生きているのか
誰のために笑っているのか
途方のない無価値な私は死ぬために生きている
人からは愛されず
ゴミのように捨てられて
人の記憶に残らずに廃棄処理されるのは
殺されているのと同じだ
何回死んで、何回生きて
私はいったいなんなんだ
明日もきっと
誰かに殺されながら生きていく